「簿記の勉強を始めてみたけれど、最初の『借方(かりかた)』と『貸方(しかた)』でつまずいてしまった……」
そんな悩みを抱えていませんか?特に文系の方や数字に苦手意識のある方ほど、ここで手が止まってしまいがちです。
ですが、安心してください!実は、「借方・貸方」という言葉に悩む必要はまったくありません。
この記事では、なぜ多くの人がこの言葉で混乱してしまうのか、そして一瞬でスッキリ覚えられる直感的なコツと仕訳の基本ステップを分かりやすく解説します。
なぜ「借方・貸方」で混乱してしまうのか?
簿記を習い始めた人が最初に感じる疑問、それは「お金を払ったのになんで『借方』なの?」「借りたわけじゃないのに……」というモヤモヤです。
まずは、この混乱の正体から紐解いていきましょう。
「借りる・貸す」という日本語の意味を深く考えすぎてしまうのが原因
私たちが日常で使っている「借りる」「貸す」という言葉には、明確な意味がありますよね。そのため、頭の中で無意識に以下のように考えてしまいがちです。
- 借方 = お金を借りたのかな?
- 貸方 = お金を貸したのかな?
しかし、現代の簿記においてこの日本語通りの意味は一切関係ありません。
大昔の銀行業務の名残として名前だけが残っているだけなので、日常の「借り・貸し」の意味で解釈しようとすればするほど、実際の取引と矛盾して頭がパニックになってしまうのです。
結論:「借方=左」「貸方=右」というただのポジション名(記号)と割り切ろう
ここでの解決策はとてもシンプルです。
「借方」「貸方」という漢字の意味を考えるのを今日でやめましょう!
- 「借方(かりかた)= 左」
- 「貸方(しかた)= 右」
簿記におけるこの2つの言葉は、単に**ノートの「左側」と「右側」を表す記号(ラベル)**にすぎません。ゲームの「Lボタン(左)」「Rボタン(右)」と同じようなものだと割り切ってしまうのが、一番の近道です。
一瞬で忘れなくなる!「借方・貸方」の直感的な覚え方
「左が借方で、右が貸方なのは分かったけれど、どっちがどっちだっけ?」と迷ってしまう方に、一瞬で思い出せる鉄板の覚え方をご紹介します。
ひらがなの形の払い(「り」と「し」)で覚えるテクニック
頭の中で「かりかた」「しかた」をひらがなに直してみてください。言葉の最後の文字に注目です。
- かり(借方) ➔ 「り」の最後の払いは左に向かう(だから左側)
- しかた(貸方) ➔ 「し」の最初の払いは右に向かう(だから右側)
このように、文字の払う方向をイメージするだけで「かり=左」「しか=右」が瞬時に判別できるようになります。試験中に迷ったときも、ひらがなを思い浮かべれば一発で解決しますよ!
5つのグループ(資産・負債・純資産・費用・収益)の定位置をイメージで掴む
簿記で扱うすべての勘定科目は、以下の5つのグループに分かれます。それぞれの「ホームポジション(本来の定位置)」が左右どちらにあるかを左右のバランスでイメージしておきましょう。
| グループ | ホームポジション(定位置) | 主な勘定科目の例 |
|---|---|---|
| 資産 | 左側(借方) | 現金、預金、売掛金、備品 |
| 費用 | 左側(借方) | 仕入、支払家賃、旅費交通費 |
| 負債 | 右側(貸方) | 買掛金、借入金 |
| 純資産 | 右側(貸方) | 資本金 |
| 収益 | 右側(貸方) | 売上 |
「資産と費用は左グループ」「負債・純資産・収益は右グループ」と、パズルの枠組みのようにセットで覚えておくのがコツです。
実際の取引で迷わないための「仕訳」の基本3ステップ
「左と右」のポジションが理解できたら、実際の取引を帳簿に記録する「仕訳(しわけ)」に挑戦してみましょう。どんなに複雑に見える取引も、次の3ステップで簡単に解解できます。
STEP1:増えたか減ったか(要素の変化)を確認する
まずは文章を読んで、何が増えて何が減ったのか(または発生したのか)を整理します。
- 例題:現金10,000円を払って、商品を仕入れた。
- 「商品(費用=仕入)」が増えた
- 「現金(資産)」が減った
STEP2:ホームポジション(左か右か)を思い出す
次に、それぞれの要素のホームポジションを確認します。
- 増えた場合:ホームポジションと同じ側(左か右)に書く
- 減った場合:ホームポジションと反対側(左か右)に書く
例題に当てはめると……
- 「仕入(費用)」が増えた ➔ 費用のホームは左(借方)なので、左側に「仕入」と書く
- 「現金(資産)」が減った ➔ 資産のホームは左だが、減ったので反対の右(貸方)に「現金」と書く
STEP3:金額を当てはめてパズルを完成させる
最後に金額を左右に記入します。簿記の大原則として、左右(借方と貸方)の合計金額は必ず同じになります。
- (借方)仕入 10,000 / (貸方)現金 10,000
これで仕訳の完成です!左右のバランスがぴったり揃う感覚は、まるでパズルがハマったような爽快感がありますよね。
まとめ:「借り・貸し」の言葉を捨ててパズル感覚で楽しもう
簿記の勉強で最初に立ちはだかる「借方・貸方」の壁。
「借りる・貸す」という言葉の意味に惑わされず、「借方=左」「貸方=右」というただのポジション記号だと割り切るだけで、視界が一気に開けます。
- かり(左払い)= 左側
- しかた(右払い)= 右側
このひらがなテクニックと基本の3ステップさえマスターすれば、もう仕訳で迷うことはありません。
簿記は暗記学問ではなく、仕組みさえわかればパズル感覚で楽しめる面白いスキルです。まずは肩の力を抜いて、1つずつ仕訳のパズルを完成させていきましょう!




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